住宅に関するトラブルは、多くの人にとって大きな悩みの種となります。このページでは、リフォーム工事と新築工事に関する主なトラブル事例と、その解決方法についてわかりやすく解説します。
リフォーム工事のトラブル(トラブルの大半はリフォーム工事)
リフォーム工事では、以下のようなトラブルが多く発生しています。
- 施工者の技術不足による仕上げ不良や不具合
- 契約後や着工後に気づく見積もり金額の高さや内容の不適切さ
- 工事中の追加工事に対する高額請求
- 既存部分とリフォーム部分の工事責任範囲の不明確さ(例:太陽光パネル設置後の雨漏り)
新築工事のトラブル
新築工事のトラブルは、工務店、ハウスメーカー、設計事務所によって異なる傾向があります。
工務店
- リフォーム工事と同様のトラブルが多い
- 知人紹介などで契約内容を十分確認せずに工事を依頼してしまうケースがある
新築工事(500万以上)を行うには建設業許可が必要になり、瑕疵担保責任補償に加入しなければいけない為、新築工事を請け負うために会社としてのハードルが多少あるので悪質なトラブルは少ないと思われます。
トラブルの内容はリフォーム工事でのトラブルの内容に近い。
また、身内や知り合いの工務店、知人の紹介の工務店など仕事ぶりを把握せずに、契約内容も確認せずに大丈夫だろうと安心して契約してしまった場合によるケースが多いと思われます。
ハウスメーカー
- 大手の場合、社内で解決できることが多い
- 営業担当の口約束や問題発生後の対応に不満を感じるケースがある
- 各担当者の技術力や対応力にばらつきがある
基本的に第三者の相談窓口までのトラブルになることは少ない 。
大手のハウスメーカーの場合でも 、社内で問題になっているケースはかなりあるが、組織的に社内で解決ができる 。
会社自体が信用出来なくなった場合と、対応力のない地元のハウスメーカーの場合に第三者への相談のある場合があると思われます 。
営業、設計、工事の各担当、下請け工務店には技術力・対応力にバラつきがあるが、依頼主は住宅が出来るまでの流れや、ぞれぞれの担当者の仕事も含め、展示場やショールームのような完璧な商品としてとらえているため、完璧でない部分があると不満を感じるケースがある。
大手の ハウスメーカー の場合は瑕疵にあたる不具合箇所は必ず対応するので 、 契約時の営業担当の口約束や問題が起こった後の対応方法に納得いかないといった場合にトラブルになると思われる。
設計事務所
- トラブルの報告は比較的少ない
- 自然素材の特性(反り、隙間、割れなど)に関する事前説明不足によるトラブルがある
物件数が元々少ないのが大きな要因かも知れないが、公的機関などの 相談窓口まで 来る ケースは ほとんどないように思われます 。
ハウスメーカーのように仕様が決まっていなく、無垢材、制作の建具、左官材を個々で決定して使用するケースが多いため、反りや隙間、割れ等が発生することの事前説明不足によるトラブルの案件があるように思われる。
トラブル解決のポイント
工事に不具合があり、施工会社・監理者の責任として直してもらいたい。又は損害賠償したい。
➝施工者・監理者の債務不履行であることの証明が必要。
第三者の専門家(建築士等 に現状を確認してもらい、契約書と現場を照らし合わせ、瑕疵 (施工者に責任を問える不備 )の有無の調査が必要。 ➝ その後、話し合いで解決。又は訴訟等。
・事前の打ち合わせと違う、金額が納得いかない。
→契約書類(見積書・仕様書などの各図面・建築確認)と工事内容を照らし合わせ、金額の妥当性の判断が必要。
第三者の専門家による調査が必要。
その後、話し合いで解決。又は訴訟等。
住宅に関するトラブルは、長期にわたって影響を及ぼす可能性があります。事前の十分な準備と、問題発生時の適切な対応が重要です。不安な点がある場合は、専門家や公的機関の相談窓口を利用することをおすすめします。